アデアムのスライミーブログ

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家で二郎が食べたくて

こんにちはアデアムです。
今回は家で二郎が食べたくて背脂を煮込んだという話を書きたいと思います。


皆さん、二郎系ラーメンはお好きですか?
「はい!好きです!」
「好きだぞ!」
「私も好きよ…」
「ワンワン!」
皆さん元気なお返事ありがとうございます。


私も二郎系ラーメンが大好きです。
濃厚な豚骨醤油スープにワシワシ食感の太麺、シャキシャキの野菜に食欲を増進させるニンニク、もはや完全食と言っても差し支えないですよね。


しかし二郎系ラーメンを食べに行くといくつかの問題が発生します

・めちゃくちゃ並ぶ
まず1番の問題点はこれですね。まあ美味しい店はどこも並ぶのですが二郎は店のキャパシティーが少ない場合が多く、休日の昼とかだとディズニーランドの人気アトラクションの如く長蛇の列を作っており1時間以上並ぶこともザラです

・ニンニクの匂いが強い
これも問題ですね。特に他に予定がある日なんかは心情的にはニンニクたっぷりで食べたい。しかし口臭がモルボルみたいになってしまう…等と外食に行くだけなのに謎の葛藤を抱える事になります。

・外でお腹いっぱいになりたくない
個人的にはこれがめちゃくちゃ問題ですね。基本的に外でお腹いっぱいになりたくなくないですか?近場ならまだちょっと歩けば済むだけの話なんですけど、少し遠くなるとお腹いっぱいの状態で電車乗ったりして帰るハメになるじゃないですか。嫌じゃないですか?(じゃあ適量食えよというツッコミは的を射てません。なぜなら二郎はお腹をいっぱいにする所なので。)

これを踏まえて私が言いたいのは
「家で二郎系ラーメン食べられたら最高なのにな〜」
ということです。


でもあの味を家庭で再現するの難しいよな〜。スーパーやコンビニで売ってくれたらいいのにな〜。等と思っていた折、セブンイレブンからこんな商品が発売されました。
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とみ田監修 豚ラーメンです。
見た瞬間に買いました。
そして早速家でレンチンして食べました。
率直な感想を言いますと

なんか違う…

こう思いました。
決して貶してる訳ではないですし普通に美味しいんですが、なんか違う。二郎感はあるが二郎系ではない。と言わざるを得ない味でした。


では、何故セブンイレブンの豚ラーメンは二郎足りえなかったのか、理由を考えました。
そこで自分なりに考えて行き着いたのが「背脂の存在」と「化学調味料の遠慮」でした。

個人的な意見なのですが、二郎系ラーメンを二郎系ラーメンたらしめているものは「ワシワシの太麺」「化調たっぷりの濃いスープ」「味付け背脂」だと思っています。野菜や豚も重要ですが、あくまでトッピングなので今回はそこまで重要視していません。

セブンイレブンの豚ラーメンは「ワシワシの太麺」に関してはほぼクリア出来ていたと思うのですが、「化調たっぷりの濃いスープ」「味付け背脂」についてはクリア出来てませんでした。スープはまだ上品な面影を残しているし、背脂はスープの中に少量浮いてるだけで味付けのものは全く入ってません。

という事は、化調たっぷりの味付け背脂を作ってそれをラーメンに加えればかなり二郎系ラーメンに近づくのでは?
味付け背脂さえ作れれば勝ちなのでは?

とは言っても背脂なんてそこら辺に売ってないし調理方法も分からないよな〜笑
っていうか背脂煮込む時間あるならその時間で二郎系ラーメン食べに行った方が早いよな〜笑

そう思ってた。
そう思ってたはずなんです。

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気がついたら背脂を2kg購入していました。
私は知的好奇心の奴隷なので。

ちなみに背脂はお肉屋さんとかで割と簡単に買えるらしいです。
私は5件ほど回ったのですが1件も置いてなく、メンタルを折られてネットで購入することにしました。
2kg買ったのは、1kg単位でしか売ってなかった上に1kgだけ買おうとしたら送料がめちゃくちゃ高くなって爆笑したからです。

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そして届きました。
届いたからには頑張るしかないです。

色んなサイトから背脂の調理方法をかき集め、自分なりに作りやすくアレンジしました。
ここからは写真付きで解説するクックパッド方式で進めていきたいと思います。

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今回使う材料はこちら

豚の背脂(2kg)
生姜(適量)
ネギの青い部分(適量)
ニンニク(適量)
水(適量)
醤油(適量)
みりん(適量)
うま味調味料(適量)

なんとも大雑把なレシピですが必要なのは気持ちです。張り切っていきましょう。

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まず背脂を鍋に入れてその上に気持ち程度の生姜スライス、気持ち程度のネギを臭み消し用に乗せます。
そして背脂が浸るぐらいの水を鍋に入れて強火で沸騰させます。

これは背脂を2kg煮込む時に役立つライフハックなのですが、私の家で1番大きい鍋(直径30cm、深さ12cmほど)にギリギリ入る量でした。これから背脂を2kg煮込む予定がある人はお役立てください。

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沸騰したら火を弱火に落とし、落し蓋をして2時間ほど煮込みます。
灰汁は取った方がいいですが、あんまり取りすぎると背脂も一緒に取れてしまうので上に浮いてる泡みたいなのを軽く取る程度で大丈夫です。

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煮込んでいる間に味付けのタレを作りましょう。
だいたい醤油3:みりん1にうま味調味料適量です。
うま味調味料は種類によって味の強さが違うみたいなので味を見つつ調整しましょう。
今回はハイミーを小さじ1/4ほど入れました。

ちなみに醤油はカネシ醤油、うま味調味料はグルエースを使用するとより本物の二郎の味に近づくらしいですが、近くのスーパーに売ってなかったので普通の醤油を使ってます。人生って妥協が大事ですからね。

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こちらが2時間煮込んだ背脂です。
箸で持ち上げようとしたら崩れるぐらいの柔らかさになってたらOKです。

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この背脂をザルに移して水気をとります。

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ザルの下に一回り大きいボウル等を被せておたまで背脂をザルに押し当てていきます。すると…

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見覚えのある背脂になりました!
正直、塊の背脂が届いた時は「これちゃんと調理できんのかよ…」と思っていたんですが、どうにかなって安心しました。
例えて言うと旅行先で迷子になって途方に暮れている時に友達と遭遇した気持ちになりました。

これではまだ水分が多いので、気になる人は茶こしやさらに目の細かいザルで背脂だけ掬うといい感じになります。

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ザルの上に濾しきれない塊が残る事があるのですが、これは野菜炒めやチャーハンに入れると美味しい可能性があります。(俺は捨てたので分かりません。)

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最終的に約700グラムの背脂が取れました。(ボウルの重さは引いています。)
完成したタイミングが夜だったので、とりあえず冷蔵庫に入れて翌日以降に食べることにしました。

ちなみに背脂を濾したザルや背脂を入れたボウルはめちゃくちゃ脂がついて洗う時に地獄を見ます。
蛇口からお湯が出て、水の威力を強く出来るキッチンなら恐らくそんなに苦労することはないと思うんですが、我が家のキッチンはどちらの機能も搭載していないので泣きながら電気ポットのお湯を水で割ってぬるま湯にしてチョロチョロかけて掃除しました。

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翌日、ゴリッゴリに固まってて高級豆腐みたいな見た目になってて笑いました。
いざ実食です。

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適量を取ってレンチンして溶かします。レンチンしすぎると容器も溶けるので気をつけましょう(1敗)

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溶かした背脂に味付けタレとニンニクを適量入れて絡めましょう。
背脂に入れるニンニクは、刻みニンニクよりもチューブニンニクの方が味が馴染みやすくオススメです。
今回は背脂に混ぜる用のチューブニンニクとラーメンに乗せる用の刻みニンニクを2種類用意しました。このような人を「狂人」と呼びます。

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こちらが完成品です。
見た目は微妙ですがこの時点で勝利を確信する匂いがします。

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セブンイレブンの豚ラーメンに乗せていこうと思います。

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お好みでモヤシを乗せましょう。モヤシは1袋丸々使ったのですが、それでも見た目は二郎のちょい少なめぐらいなんで、二郎は1日に何袋分のモヤシを使っているのか非常に気になりすね。
ちなみにモヤシの色がちょっと茶色いのは「普通にモヤシ乗せたら味薄くなるかもな」と思って、軽く醤油とごま油で和えたからなんですが、これはやらない方がいいです。ナムル食ってる気分になります。

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そしてお待ちかねの背脂を乗せていきます…

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「産んでくれてありがとう…」

思わず親に感謝をするビジュアルになりました。
それでは実食です。

「産んでくれてありがとう…」

思わず親に感謝をする味がしました。
ラーメン食べてるのに天丼とは強欲ですね。

冗談はさておき(親に感謝してる事が冗談という意味ではないです)真面目に味の話をしますと、味付け背脂自身がかなりガツンと来て二郎っぽい上に、味付け背脂がラーメン全体に溶け込み、全体的に味にパンチを出すことに成功しています。

特にスープの変貌ぶりが凄いです。背脂無しだと「まあ一応二郎やらせてもらってます…」みたいなどこか遠慮がちな面があったのに対し、背脂を入れると「どうも!二郎です!」ぐらいグイグイ来ます。

流石に二郎系ラーメン完全再現とは行きませんが、背脂無しのセブンイレブンの豚ラーメンが70%二郎だとすると、背脂ありにすると85%二郎ぐらいにはなります。

あっという間に完食してしまいました。

正直あまり期待せずにやり始めたのですが、予想以上の効果があったので驚きです。

結論:自宅で二郎系ラーメンが食べたい時は背脂を煮込もう

皆さんも背脂を煮込んで LET'S 自宅二郎ライフ!