何が嫌いかより……
「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」
このセリフをご存知だろうか?
ONE PIECEのルフィが放ったセリフだと思っている方も多いと思うが実は違う。
逆になんでルフィのセリフだと思ったんだ。
実際はツギハギ漂流作家というマンガの主人公、吉備が放ったセリフである。
なぜこのセリフがルフィの物だと勘違いされているのかについては説明がめんどくさいので各自Wikipediaとかを見てほしい。
まあ本題はそこではない。
正直誰のセリフなのかはどうでもいい。
ルフィのセリフであろうが吉備のセリフであろうが江夏のリリーフであろうがどうでもいい。
セリフの内容こそ重要なのだ。
「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」
……いいセリフだ
……もう1回言っていい?
「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」
……うーん、いい
アニメとかマンガの名言に簡単に共感してしまうと臭いやつだと思われてしまうリスクがあるが、誤解を恐れずに言いたい。いいセリフだ。
確かに何が嫌いかで自分を語るとお互いに気分のいいものでは無い。
何が好きかで自分を語った方がよっぽど気持ちのいいコミュニケーションが取れるはずだ。
……しかし、本当にそれでいいのだろうか。
人間とは愚かな生き物である。
好きなものの話をしているはずなのに、今度は自分がそれをどのくらい好きかの度合いで争い合う。
自分が好きであればそれでいい、他者と比較する必要なんてないはずなのに争いが止むことはない。
それが人間の性なのかもしれない。
そうなってくるともう比較する度合いのない話題で話し合うしかない。
そこで私は「何が嫌いかより何に欲情するかで自分を語れよ!」を推していきたい。
欲情に関しては度合いなんてものは無い。するかしないかの二元論である。
これを守ってコミュニケーションを取れば世界から争いは無くなるであろう。
ちなみに私はじゃがりこのキリンに欲情します。