ハンターハンターとデフレ
バトル漫画は強さがインフレしがちである
確かに新しく出てきた敵が前章で闘った敵より弱かったら興醒めするし、主人公の成長に合わせて敵はどんどん強大にしていった方がいい
しかし、連載が長くなりインフレが加速していくと読者はこのような考えも抱くようになるだろう
新しい敵が強すぎるとあんなに苦労して倒した敵の格が落ちるのではないか…
味方キャラも少しの間登場してないだけでインフレについていけなくなるのではないか…
はじめから敵のボスを主人公の元に向かわせていたら初期の主人公なんか瞬殺だっただろうし話の整合性が取れなくなるのではないか…
敵はどんどん強くしていきたい、しかしインフレさせすぎる事によりあらゆる懸念がつきまとう
バトル漫画はテーマからしてこのようなジレンマを抱えている
その辺のジレンマと上手く折り合いをつけているのがHUNTER × HUNTERだと思う
HUNTER × HUNTERでは最新章の敵が必ずしも過去最強とは限らない
なんなら今までの敵で最も強かったキャラを倒したのは主人公ではない
そして章ごとに明確な敵がいなかったりもする
このようにして敵やモブの強さを意図的にデフレさせたり、主人公以外の強キャラと闘わせたり、敵キャラ打倒以外の最終目標を掲げたりする事によって強さをインフレさせすぎる事なく、なおかつ読者に「前章の敵より弱いから読み応えないな」と思わせないような工夫がこらしてある
例を挙げよう
いや、やっぱり辞めておこう
まだ連載再開してないし